たまごのからむ記

たまごの殻を破るように毎日新しい今日を生きる。

健康すぎる人には病弱な人の気持ちが分からない?

小さな失敗や後悔が心に引っかかって鬱々としてしまう時ってありますね。

あの時こうしていれば・・・とか、あの時ああ言っていれば・・・とか。

失敗を反省するのは良いことだけど、あまり落ち込みすぎて負のループから抜け出せなくなることは避けたいですよね。

 私は普段テレビもラジオもあまり視聴しないのですが、先日知人と話していてお互いちょっとした愚痴話になってしまったときに、知人の好きなTBSラジオ爆笑問題カーボーイhttps://www.tbsradio.jp/bakusho/という番組の「欽ちゃんのこれでいいの」というコーナーの話になり、欽ちゃん的発想からちょっと楽になれるヒントを得られたので今日はそれをシェアします。

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「欽ちゃんのこれでいいの」って何? 

私と同じでこの番組の趣旨を知らない方も多いと思うのでちょっと説明しておくと、

これは、いつも前向きな欽ちゃん萩本欽一さん)が何かやらかしてしまった時に言いそうな「これでいいの」から始まる言い訳風名言を視聴者が番組宛に寄せるというもの。

 

例① 毎週、録画予約して見ていたテレビドラマの最終回が90分SPで、ラスト30分間が録画されていない事に気が付いた時の欽ちゃん。

これでいいの。だって最後まで見たら楽しみが終わっちゃうじゃない?逆に結末を見なければいつまでも楽しめる。僕、わざと録画の自動延長モード解除したの」。 

 ※TBSラジオホームページより

といった感じに、何か失敗したときに半ば無理やりに笑「これでいい」理由を探して自分を納得させるという業。

なるほど~。この話をして以来、この知人と話すときはなんとなく二人「これでいいの」を探すのがちょっとしたゲームみたいになったんですが、後悔や失敗、といってもそんな大したものじゃなくて、例えば。。。

あのお店にあれを食べに行こう!と決めてたのに行ったらお店が定休日だった。じゃあ、「これでいい」理由を考えてみよっか。とかそんなレベルのもの。

 

習慣化してみたら意外と奥深かった欽ちゃんの「これでいいの」

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ほとんど遊びで言い訳探しをしてたようなものなんですが、これを一人の時もなんとなく考えるようにしてみたら、これが意外と奥深いってことに気づいたんです。

 

思い返してみれば、身体が弱くて嫌だなって感じたことも、前の職場のストレスでパニック障害の様な症状を経験したことも、育った家庭があまりハッピーじゃなかったことも、欽ちゃん的発想で考えれば、マイナスだけではなかったかなと思えるんですよね。

もし自分の身をもって体験していなければ「気合が足りない!」とかそんな言葉ばかり人に投げつける精神論者みたいになってしまってたかも・・・と。

 

学校でのいじめや会社でのパワハラが昨今取り沙汰されてますが、人の気持ちが分からない人って本当に多いです。

私の前の職場に、風邪なんて引いたことないんじゃないかってくらいいつも健康でものすごくパワフルな上司がいたんですが、彼女は具合の悪い人の気持ちが全く理解できない人でした。

体調不良で会社を休むということに常に懐疑的な態度を示す人で、当事者が私であっても別の人であっても、彼女のそういった態度を目にするといつも嫌な気持ちになったものです。

 

そんな時「あぁ。自分は小さい時から体が強いほうではなかった。だから辛い人の気持ちが分かるんだなぁ」って思ったんです。

見ているとその方は本当に体調不良がどんなものなのか、まるで知らないようでした。それは少し驚きでもあったのですが・・・。

 

もちろん健康体であっても人の痛みが分かる優しい心を持った人はたくさんいます。(むしろそういう人のほうが多いでしょう)

それに、例え自分が経験したことのない痛みであっても、その人の身になって考えてみる「想像力」は人として必要不可欠です。

 

想像力の欠如で人を傷つけた過去。

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ちょっと主題から逸れてしまいますが、想像力って大事ですね。

普段から人をむやみに傷つけないように気をつけてはいるものの、過去を振り返れば想像力の欠如から自分にも人を傷つけてしまったことがあったなぁと反省しました。

 

例えば私は、親とぎくしゃくして自分の思ったことを素直に親に伝えられない人の気持ちが分かりませんでした。

自分も決して幸せな家庭で育ったわけではないのですが、幸いにも母親とは最高の関係を築けていました。それが良かったのか、親といると緊張する、うまく話せない、というのは経験したことがなく、大人になるまで(しかも割とつい最近まで)そういう人が存在するってことがまるで理解できなかったんです。

 

他にも、低血圧で朝起きるのが辛い人の気持ちや、夜なかなか寝付けない人の気持ちも。

早く寝れば早く起きられるし、起きられないのは寝るための工夫が足りないんじゃないの?という考え方は特に前職で朝三時半起床という苦行を強いられ、早起きが苦手だったのを克服して早寝早起きのメリットを実感するようになってからは一層強くなっていきました。

 

でも実際身近な人がこういった事で本気で悩んでいることを知った時に、もしかしたら過去にこういう人たちに無意識のうちに強引なアドバイスとか心無い一言を投げかけてしまっていたかも知れないなと思ったんです。

皆さんはそんな経験ないでしょうか?

自分が経験したことのないことって世の中にはまだまだたくさんあるはず。

だから常に想像力を働かせて人を思いやれる人間でありたいなと思います。

 

今日のまとめ。マイナスの中にもプラスがある「これでいいの」の発想で。

ちょっとした失敗によるかすり傷から、心にぽっかり穴があいてしまうほどの大きな傷まで、時間が経って振り返ってみれば自分の糧となっていることってきっと誰にでもあると思います。

失敗したり嫌な思いをしたときに、そのことばかりにとらわれてしまうと、なかなか次の一歩が踏み出せなくなってしまい、そこからまた負のループに・・・。

でもそんな時は、今まで乗り越えてきたことが少なからず自分の糧になっていることをちょっと思い出してみてほしいのです。

 嫌な思いをすぐに断ち切ることは難しいけど、少し心が落ち着いてきたらぜひ「これでいいの」を考えてみて💛

そして自分のまるで経験したことのない事で悩んでいる人がいるということもぜひ忘れずに・・・。