「たまごのからむ記」はわたしの家。毎日掃除をして、ときどき模様替えをして、布団を干したり、香りを焚いたりして綺麗にする。
いろんな人にきてもらえるように、什器は余分に揃えておき、スリッパや寝具も用意する。
ここはわたしの家であると同時に公共の空間。
それはわたしという人間がわたしの主人公であると同時に社会的存在であることと同じ。
家の中には聖性に満ちた祈りの場所があり、癒しの場所があり、学びの場所があり、憩いの場所がある。誰でもぷらっと中に入って随意に過ごし、また気ままに出ていっていい。
わたしはそういう「場」をつくり設計士であり大工であり、住み込みの管理人。いい家をつくろう。