たまごのからむ記

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EPT 英語発音テストを受けてみた

先日、英語発音テストEPT (English Pronunciation Test)を初受験したので、今日はその感想です。 EPTの受験を考えてる方の参考になれば幸いです。

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learning

1. EPTってどんな試験?

EPTは、10分ほどの試験を受け、英語ネイティブの先生や発音の専門家複数名が英語の発音を測定し、100点満点で採点してくれるという試験です。

実際の試験内容は、以下のような感じ。

  1. 以下のような簡単な質問を2.3題問われます。(発言内容の審査ではなく発音チェックのための質問です。)

What is your number? 【 → My number is ~ .】

What is the date today? 【 → Today is ( month )(date), (year ).】

  1. アルファベットをゆっくりと読み上げます。
  2. 短い会話文を読み上げます。
  3. 初見の英文(約100ワード強)を30秒間黙読した後、音読します。
  4. 課題文を読み上げます。                            

(国際英語発音協会ウェブサイトより引用)

一般社団法人 国際英語発音協会

Skypeを使ってのオンライン受験と、会場受験があり、好きな方を選択できます。

オンライン受験の場合は、ウェブサイトのカレンダーで受験可能日を選択して申し込み。

会場受験は、東京会場大阪会場があります。実施会場と回数があまり多くないので、オンライン受験が便利だと思います。

今回私は、初受験で、会場もそんなに遠くないことから東京会場での受験を選択しましたが、次回はオンライン受験を予定しています。 会場受験は、会場で試験官の方と一対一での面談形式になりますが、その場で審査されるわけではありません。

2.私がEPTを受験した理由

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英語の4技能(聞く、話す、読む、書く)を評価するテストは多いですが、発音そのものに重点をおいたテストは少ないですよね。 私は中国語も英語も、音、リズム、響きが好きで、それに憧れて学習を始めたところが大きいので、正確な発音を目指して勉強してきました。 そのために、自分の発音を一度客観的に評価してもらいたかったというのが受験の大きな理由です。

個人的には、いわゆるネイティブのような発音を目指すことは必須とは思っていません。特にオンライン英会話で世界中の講師と話すようになってから、母国語のアクセントが多少強くても、英語を流ちょうに話し、自分の考えを明確に伝えることができる人がなんと多い事だろうと感動しました。

3.学習時間と発音は比例する?発音を磨く意義とは?

そんな経験からも、発音を磨くかどうかは好みの問題であると感じています。 ただ一つ言えるのは、日本人は(私も含め)シャイな人が多く、人前で英語を話すことをためらってしまうことが多いということ。自分の音にある程度自信を持てるようにすることが、背中を押してくれるのであれば、一度本腰を入れて学んでみるのが良いと思います。

私は、他の技能と違い、発音は徐々に進歩するものではないと考えます。たとえば語彙や文章を読む力は学習時間に応じて伸びていきますが、発音は、英語初心者でも上手にできる人もいれば、上級者でもうまくできない人もいるということです。

そのため、発音を学ぶのであれば、どこかのタイミングで(できれば学習初期に)短期間集中してさっさと基礎を身につけてしまうのが一番効率的。一度覚えた単語を忘れることはあっても、身についた発音を忘れることはないからです。おすすめの学習方法は、以下でいくつかご紹介したいと思います。

4.試験結果が届きました!気になる結果は?

結果は以下のとおり。96点でした。90点以上で英語発音指導士の資格取得のための認定コースを取ることができるようです。 目標に届かず、少し残念な結果でしたが、自分で気づいていなかった弱点を把握できたので、収穫は大です。

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EPT結果

表中の赤文字で記されている箇所が、特に改善が必要な音です。私の場合だと "ou"の音。改めて自分で音読して録音したものを聞いてみると、確かにこの音がかなり曖昧に発音されていることに気づきました。その他にも、自分で思っている以上に全体があいまいな音で発音されているという欠点に気がつきました。 次回はこの2点を改善した後に挑戦してみます。

5.課題文を実際に読んでみた

streamable.com

6.正しくクリアな発音を身につけるために

私の考える正しくクリアな発音を身につけるための方法はとてもシンプルです。 それは「A~Zまでの全ての音を、発音記号のとおりに発音できるようにする」というもの。

様々な英語教材や、「英語のプロ」とされる方々のSNS投稿などを見ていると、あれこれ小難しく書かれていて、あれもこれもやらなくては出来るようにならないんだ。。。と途方にくれてしまいそうですね。やれリンキングだ、グロッタルストップだ、シュワサウンドだ、、、と。 でも実際は、クリアな発音を目指すためのポイントはもっとシンプルです。 まずは一つ一つの音を正確に発音できるようにすることを目指しましょう。それが出来るようになると上に挙げたような音も日々の音読等の自然な練習の中で自然に身に付いていきます。

とくにリンキングなどは、リンキングというルールに従ってその発音が強制されているというより、むしろその方が「発音がし易い、楽に発音できる」から、自然にそのように発音されているだけのことです。これを例えば教科書に沿って学ぶというようなことは少しナンセンスではないでしょうか。 これは日本人が「体育」を「たいいく」ではなく「たいく」のように発音する原理と似ていますよね。その方が発音しやすいから無意識にそのように発音するのですね。

では実際にどのように学習するかについてですが、2つあります。 1つ目は、短期集中的に発音指導を受ける方法。 2つ目は、自己学習

自身の中国語・英語学習経験や、その中で出会った同じ学習者を観察していると、率直には、やはり発音は得手不得手が大きく影響する領域だと感じています。 自己学習だけでは難しいと感じた場合は、指導を受けるのが手っ取り早いのかもしれません。(あくまで自身が希望する場合です) 英会話を通じて学ぶ、というより、発音だけに特化したコースを受講する等の方法です。

次に自己学習。私が実際に手に取ってみて良い教材だなと思ったものを2つご紹介します。 どちらもとてもシンプル。

7.おすすめの教材1~有料バージョン~

大切なことがとても簡潔にまとめられた一冊「英語耳」

大人のやりなおし英語にぴったりです。

私は大学卒業後、約20年のブランクを経て英語学習を再開したのですが、その際にもう一度発音を基礎からおさらいしたいと手に取ったのがこの1冊です。 とてもシンプル。でもこれ以上のものは必要ない。この本に沿って一音一音を丁寧に発音できるようになれば、かなりクリアで聞き取りやすい音が発声できるようになるのではないでしょうか。

8.おすすめの教材2~無料バージョン~

めちゃくちゃ可愛い「あいうえおフォニックス

こちらもとても有名なYoutubeプログラム。発音を学んでみたいけど、まずはお金をかけずに学んでみたいという方におすすめです。

一つ一つの音にフォーカスした動画が用意されているので、順番に取り組んでみるのが良いです。 発音以外の動画も多くアップされていますが、発音学習が目的の場合は、まずそちらをピックアップして仕上げるのが個人的にはお薦めです。 短期である程度のかたちまで仕上げてしまいましょう。

www.youtube.com

9.今日のまとめ

・EPTは自分の気づかなかった弱点を知ることが出来るので1度受けてみると良い

・発音を学ぶなら短期集中で

・発音はあれこれ難しく考える必要はない。シンプルに、一つ一つの音を丁寧に、正確に、を心掛ける

・「英語耳」と「あいうえおフォニックス」はおすすめ

今回はかなり久しぶりのブログ更新でした。 2019年は、ずっと後回しにしてきた英語学習をついに本格的に開始し、2020年8月現在も無事継続することができています。

今年はこの調子でブログも。。。。動画やpodcastもやってみたい! と一気にハードル上げすぎるのがダメなんですよね(^-^; まずは一歩ずつ、着実に。

Any tips to avoid procrastination?? Please let me know in the comment section.

それではまた。近日中に発音検定2回目チャレンジを報告したいと思います。