たまごのからむ記

たまごの殻を破るように毎日新しい今日を生きる。

向いてない仕事を辞めるべきか

~仕事に行くのが辛くて仕方ない。こんな仕事辞めるべき?~

・他の人が当然のようにできることが自分にはできない
・辞めたいのは山々だけど、かといって他に何がしたいのかもわからない
・辞めたいからって辞めるのはただの逃げじゃないの?
・いつかは辞めると思うけど、いつが辞め時?


かつての自分を含めて、こういった事で悩んでる人ってすごく多いんじゃないでしょうか?

今こうして自分がやりたいと思っていた仕事(最終目標ではないですが)に就いて、精神的にも安定した日々を送れている私ですが、パワハラ上等の超体育会系会社(とある世界的なファッションブランド)で勤務していた頃は、通勤時の電車で「仕事 辞めたい」「仕事 向かない」「仕事 人間関係 辛い」等等鬱満載のキーワードをしょっちゅう検索していました。

そんな私が3年間の苦行を経てたどり着いた結論をシェアしたいと思います。


今日の記事のポイント
・向かないものは向かない。最終的には辞めるべき
・向いてない仕事を頑張ることにも実はメリットがある
・得るもの得たら感謝の気持ちを込めて即退職しよう



まず、結論から述べると、ほぼ苦痛でしかなかった仕事を辞め、中国語翻訳という自分の好きなことができている今の生活は、当時から比べると天国でしかないです。

ですので当然最終的には辞めるべき、というのが私の結論ですが、そこに至るまでは上に挙げたような数々の葛藤があるのも事実です。今日はこれにどう対処すべきなのかについて書きたいと思います。実体験を元に書いているので、同じような悩みを抱えている方はぜひ参考にしてみてください。

向かないものは向かない。最終的には辞めるべき

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タイトルのとおりですが、向き不向きは確実にあります。
向いてない環境に自分が置かれた場合どういったことが起こるのか

まず、周りは当然のようにできることが自分にはできない、ということがかなりのプレッシャーになります。
それにより自分が人より劣っていると感じるようになることもあれば、周囲の人間の性質によってはそれが社内いじめにつながるなんてこともあるでしょう。
その結果、日々自分を否定し続け、自分をダメな人間だと思うようになってしまうこともあると思います。


でも、ここで一つ気づくべきことがあります。

それは、世間一般的に「フツーの仕事」とされている仕事であったとしても、そこにもやはり向き不向きがあり、自分が必ずしもそれに向いているとは限らない
ということです。

その最たる例として、自分が経験した「販売職」も該当すると考えます。数ある職種のうち販売というのは入るときの敷居も相対的に低めです。しかし一歩そこに踏み入れてみると、「売れる人、売れない人」というのは絶対にあります。

割と誰でも入れるけど入ってからがキツイ。


身近にいたいわゆる「売れる人」は、こんな人でした。

①お客様とのコミュニケーションが上手でその人と話すお客様はいつもとても楽しそう。
②観察力があってそのお客様が好みそうなものを瞬時に判断できる。
③とにかく気配り上手。例えばお客様が荷物を持っていたらサッと荷物置きを差し出したりとか、かゆいところに手が届くとはまさにこのこと。


こういったことって、マネしようと思ってもなかなかマネできないものなんですよね。
後で書きますが、ある一定までは努力でカバーできても誰もが同じレベルに到達できる訳ではない

というわけで、その仕事が好きならともかく、好きでないなら同じ土俵で戦おうなどやはり考えるべきではないですね。ある人にとっては天職。自分にとってはその逆。ならば無理してそこで頑張り続ける必要なんてないですよね。


どんな仕事も、それが得意な人に任せるのが一番。血を見るのが怖い人が医者や看護師になるのは厳しいですよね。

別の例として、私は一時期医療通訳を学んで院内でOJTとして患者さんの通訳をさせてもらっていた時期があったのですが、実は私は病院という場所の雰囲気が元々とても苦手で、たとえ好きな中国語を生かせる職であったとしてもそこで長く続けるのは苦しいだろうなと感じました。

ですので、「得意な人に任せれば良い」「向いてない仕事には限界がある」「最終的には辞めるべき」というのが結論です。




向いてない仕事を頑張ることにも実はメリットがある

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では、いざ辞めようという方向で考え始めると今度は「ここで辞めるのは逃げなんじゃないか」「辞めたとしても次に何をしていいかわからない」といった問題が浮上してきます。

ここで辞め時を判断するためのおすすめ基準を紹介します。(これはあくまでもそこでもうしばらく続けられるだけの精神的・肉体的余力が残っている場合で、無理な場合は身体のためにも頑張り続けてはだめです)

ただ、自分の中でここまで達成できればオッケー!というゴールを設定しておけば終わりが見えないレースよりもかなり楽に走れるようになるとは思います。


これは、向いてない仕事を頑張ることのメリットに繋がるのですが、
向いてない環境に身を置くことには、「向いてないからこそ自分の欠点が痛いほどわかる」というメリットがあります。(本当に痛いですが・・・)

欠点には自分ですでに認識できているものとそうでないものとがあって、新たな欠点を認識できるというのはそんなに悪いことではないですよね。
全く気付かずに生きているよりも、把握してさえいればそれを克服するチャンスもまたある、ということ。欠点をそもそも認識できていなければそれが解決されることも多分永遠にないでしょう。


・・・と書くと、欠点は必ず克服しなければならないことのように思われるかもしれませんが決してそうではありません。もしそうなら「向かない仕事→辞める」とはならないわけで。

たとえ向かない仕事であっても、丁寧に、まじめに取り組むと、自分が人より劣る事/自分が人より少しだけでも優れている事というのが見えてきます。どんな小さなことでも良いです。


ここまで来たら目標は明確で、
①優れている事→とにかく伸ばす。ほかの人より頭二つ三つ抜き出るところまで伸ばす。
(具体例を挙げると、私の場合職場にPCができる人がいなかったため、毎月のレポートに(グラフを入れてみたり)特に力を入れたりとか、あとは中国のお客様の対応とか、そんなのが評価につながりました。

②劣っている事→得意な人と肩を並べることは無理でもなんとかギリギリ人並み(かそれより少し劣ってもいい)レベルまでもっていく。
(これも具体例を挙げると、私は他の人に比べてコミュニケーション下手で、気の利いた気配りというのが出来なかったので、とにかくそれができる人を観察して少しでも近づこうと努力しました)結果、「まだまだだけどだいぶ動けるようになった!」と言ってもらえるレベルにはなりました。


この二つを念頭に置いて頑張ったのですが、もちろんこのプロセスは人によって不要だと考える人も少なくないと思います。
が、自分の場合「逃げなんじゃないか」という考えをどうしても払拭できず、辞めようにも辞め時がわからなくなっていたので、とりあえず真剣に取り組んでみることによって結果的に得るものが大きかったため、この方法はありなんじゃないかと考えています。

物事に丁寧に取り組むと必ず得られるものがあります

それは、単純に仕事のスキルであったり、対人面での処世術であったり様々です。
また、得意不得意が明確になることで、「やりたいことが分からない」という人であっても、ここからやりたいことというのがぼんやり見えてくることがあります。

人生早い段階で好きなこと、やりたいことが見つかっている場合はそれはとてもラッキーなことですが、そうでない人の場合、できるだけ多くのものに触れることで可能性を見出すだけでなく、今目の前にあるものに真剣に取り組むことによって何かヒントが得られることってあると思うのです。


こうして得たものは、今後の人生で絶対に生きてきますし、それは今と全く関係のない職についたとしても同じです。むしろ全く関係ない仕事のほうが、得たものが個性となって表れやすいともいえると思います。

基本的に同じ職場には同じ毛色の人間が集まるので、ここで得たものを別の場所へ持っていったら、それが自分の長所と相まって個性として光ってくるはずなのです。


というわけで結論は、こうです。

・やりたくない仕事でもまじめに取り組めば何かしら収穫はある
・得意不得意が明確化してそれを今後に生かすことができる(やりたいことが見つかることも)
・納得できるまでやり切ったとき「逃げなんじゃないか」を払しょくできるようになる




得るもの得たら感謝の気持ちを込めて即退職しよう

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さて、自分が納得できるところまでやったらついに退職です!
この段階に達すると、つらい仕事も嫌な上司や同僚も正直もうどうでもよくなっています
辛いことだらけだったけど、おかげで成長出来てこのような職場から晴れて卒業できることになりました。
ありがとう!と感謝の気持ちを込めて清々しく職場を去りましょう。

このとき、もしこれが理不尽な職場環境であったとしても、やるべきことに丁寧に取り組まず、
不平不満を言うばかりの不毛な日々であったとしたら、当然何も得られていないため誰かに感謝したり、希望を持って次の職場に移ることもないんじゃないかなと思います。


ですので、もちろん許容可能な範囲内でということにはなりますが、目の前のことに真面目に取り組むということがとても大切になってきます。

あとは、もう同じ過ちを繰り返さないようにじっくりと次の職選びをしましょう。
焦りは禁物です。

この時点ではすでに心が決まっているので「今日にでも辞めたい!」という緊迫感からは解放されているはずですので、急ぎすぎずによく吟味して職探しができると思います。

また、転職の第一関門である履歴書職務経歴書にも、自分が取り組んできたこと困難をどう克服したか、等々割とスラスラかけるようになります。
だって本当にめちゃくちゃ取り組んだし、困難も克服しまくりだから。



仕事はがむしゃらにするものではなく、丁寧にするものです。
でも向かない仕事をだらだら続けるのは貴重な人生の時間の無駄遣い。
自分に必要なものを学び取ったら明るい気持ちで次のステップに進みましょう。


こんな風に実行できれば転職って決してネガティブなものではないですよね。
自分がその環境に置かれているのは何か意味があることなのかもしれない。
あるとしたらそれは、そこでまだ学ぶべきものがあるということなのかもしれないですね。

悩んでる方は、ぜひ参考にしてみてください。
でもくれぐれも身体第一で。